オイダスの減量効果と共に、下痢やビタミン不足など注意が必要な副作用が存在します。このページではオイダスの主な副作用と、その対処法についても解説しています。

また、肝臓や腎臓の障害、胆石症など稀にみられる重篤なリスク、副作用と判断しづらい症状についても併せて解説しています。安全に要するためにも事前に把握しておきましょう。

下痢とビタミン不足が多い

オイダスの主な副作用は下痢とビタミン不足です。この薬の摂取により、特に下痢や油漏れといった症状が主に現れます。

また、ビタミンA、D、E、K、およびβカロテンの不足も懸念されます。これに伴う代表的な脂溶性ビタミン欠乏症状も考慮する必要があります。

以下、それぞれの副作用について詳しく見ていきましょう。

下痢や油漏れ

オイダスの副作用として主に起こるのが下痢です。具体的な症状は以下の通りです。これらの症状は通常、服用を開始後まもなくしてあらわれ、大半は短期間で軽快すると考えられています。症状が続く場合は医師に相談してください。

• 便意の増加
• おならの増加
• 急な便意
• 便失禁（油便）

摂取される脂肪の量を制限することで、下痢や油漏れの発生を軽減できます。油便の量が多すぎると感じる場合は、食事における脂質の摂取量を調整しましょう。

便器の汚れ対策としては、便をする前・流す前それぞれのタイミングでトイレットペーパーを追加して、便器の内部に直接油がこびりつくのを防ぎます。これにより、清掃がしやすくなります。便器用クリーナーでこまめな掃除や洗浄することで、油分が便器にこびりつきにくくなります。

脂溶性ビタミン不足

オイダスの摂取により、ビタミンA、D、E、K、およびβカロテンの不足が生じる可能性があります。

• ビタミンA欠乏：夜盲症（暗い所や夜になると見えにくくなる）、ドライアイ
• ビタミンD欠乏：骨粗しょう症
• ビタミンE欠乏：貧血、黄疸、神経障害
• ビタミンK欠乏：月経過多、血液凝固の遅延、血尿

毎日オイダスを摂取する場合は、サプリメントを使用してこれらの栄養素を補給することが勧められます。オイダスを服用する前後2時間は脂質の吸収が阻害されるため、サプリメントの摂取を避けましょう。

まれに起こる副作用

まれに起こるオイダスの副作用には、肝臓の障害、腎臓の障害、胆石症、およびその他の稀な症状が含まれます。下記の症状が見られる場合は、速やかに医師に相談してください。

肝臓の障害

オイダスの摂取により、まれに肝臓の障害が生じることがあります。肝障害進行するまで無症状のことが多いため、注意深い観察が重要です。

肝障害により腹部に不快感や圧迫感が生じることがあります。肝機能の低下により食欲不振が現れ、食事を摂ることが億劫に感じられることがあります。

肝臓は体内の老廃物を処理する役割を果たしており、肝障害が進むと疲労感やだるさが生じることがあります。

肝臓の機能低下が低下すると、皮膚や白目の黄疸、胃腸の不快感、吐き気、嘔吐が生じることもあるため要注意です。

腎臓の障害

オイダスの摂取により、まれに腎臓の障害が発生することがあります。腎障害は進行するまで無症状であることが大半です。

腎障害によって余分な水分や塩分が体にたまり、手足の浮腫が生じることがあります。

腎臓の機能低下により体内の不要な物質が蓄積すると、食欲不振、全身の疲労感、だるさが生じることがあります。

また、腎臓は血圧の調節に関与しており、腎障害が進行すると高血圧が発生することがあります。尿の量が増加・減少、尿の色・においの変化に注意しましょう。

胆石症（たんせきしょう）

オイダスの服用は、減量中に胆石症の発生率がやや高まる可能性があります。

胆石が胆のうや胆管で詰まることで、腹部に鈍い痛みや突然の激しい痛みが生じることがあります。胆石の移動や胆のうの炎症が進むと、吐き気や嘔吐の症状が現れるため要注意です。

胆石が胆汁の正常な流れを妨げることで、脂質の消化が悪くなり、食後に不快感や消化不良が生じることもあります。

その他の副作用

オイダスの摂取により、アレルギー、膵炎、便中に血が混じるといった稀な副作用が報告されています。これらの症状が現れた場合は、即座に医師に相談し、一時的に服用を中止してください。副作用が起きた際の対応策や次のステップについても医師と十分なコミュニケーションをとりましょう。

副作用と判断しづらい症状

オイダスの副作用として稀な症状の中には、急激なダイエットによる一般的な体の不調が含まれます。トラブルの種類としては、頭痛、めまい、腹痛、吐き気、歯や歯肉の異常、背中の痛み、だるさ、生理不順、不安感などが挙げられます。

頭痛とめまい

オイダスによる頭痛やめまいは、一時的な副作用として発生することがあります。これらの症状が継続する場合や強度が高い場合は、医師に報告し、適切な対応を受けるようにしましょう。

腹痛と吐き気 

ダイエット中における急激な食事制限や栄養不足が原因で腹痛や吐き気が発生することがあります。食事内容やカロリー摂取量に注意し、適切な食事療法を検討しましょう。

歯や歯肉の異常 

ダイエット中の栄養不足が歯や歯肉の異常を引き起こす可能性があります。十分なカルシウムやビタミンの摂取を確保し、歯科医との予防的な相談を行いましょう。

背中の痛みとだるさ 

急激な運動や体重減少により、筋肉や関節に負担がかかり、背中の痛みやだるさが生じることがあります。適度な運動とストレッチを組み合わせた健康的な運動習慣を持つことが大切です。

生理不順と不安感 

ダイエットが極端な場合、生理不順や不安感が起こることがあります。バランスのとれた食事と適度な運動により、ホルモンバランスを整えることが重要です。

副作用についてのまとめ

オイダスを検討する際に留意すべき主な副作用は下痢とビタミン不足です。下痢に関しては、便意の増加や油便が一般的な症状であり、脂質の摂取を制限することで改善が期待されます。

脂質の吸収を阻害することで、ビタミンA、D、E、K、およびβカロテンなど脂溶性ビタミン欠乏が懸念されます。通常の食事で脂溶性ビタミンを十分に補えない場合はサプリメントの併用が推奨されます。

また、まれに肝臓や腎臓の障害、胆石症が起こる可能性があります。これらの自覚症状が現れた場合は、速やかに医師に相談しましょう。

オイダスによる頭痛やめまい、腹痛や吐き気、歯や歯肉の異常、背中の痛み、生理不順、不安感などの一般的な不調が起こる可能性もあります。これらの症状が継続する場合は、医師のアドバイスを仰ぎながら、適切な食事や生活習慣の見直しを行ってください。